2014-03-14 池波正太郎『真田太平記』 文学・読書 電子 新田次郎の『武田信玄』『武田勝頼』を読んだとき、魅力的な武将に出会つた。信玄をして“我が眼”と言はしめた真田昌幸である。武田家滅亡後の昌幸が気になつて読み始めた。全12巻と長大ではあるが、『剣客商売』を読んだことがあるので池波の文体の読みやすさは分かつてゐたし、実際のところ長いとは感じなかつた。 小説のはじめの舞台だつた岩櫃城は、妄言師がホタルを見るために乗つた吾妻線沿ひにあるので、話に入り込みやすかつた。上田・沼田にいつか行つてみたいものだ*1。 追記。真田親子が持て余した樋口角兵衛は、池波自身も持て余してゐたのではないか? *1:上田は『サマーウォーズ』の聖地巡礼も兼ねて(w