『妄言師@無銘の銘柄.jp』アーカイブ

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司馬遼太郎著『竜馬がゆく』

もうすぐ第5巻を読み終へる。神戸海軍塾が潰れて、帰る藩のない竜馬をはじめとする脱藩浪人たちは薩摩藩へ預けられてゐる。
いまのペースで読んでゐたら、次回の配信のまへに読み終はつてしまふ。
土佐のことで気になつてゐることがある。明治になつて建前としては四民平等となつたが、上士・下士の対立は簡単に解消されたのだらうか。下士の人たちは二百数十年のあひだ上士に抑圧されてゐたわけで、さらに明治政府で顕官となつたのは多くは上士たちだ。
いまでも会津の人たちが長州の人たちを恨んでゐるやうに、たとへば上士の子孫が選挙に出たら下士の子孫はその人に投票しないなど、しこりが残つてゐるといふ事はないのだらうか?
いつか高知県の人と知り合ひになつたら訊いてみよう。