『妄言師@無銘の銘柄.jp』アーカイブ

2019年1月まで更新していた、はてなダイアリー『妄言師@無銘の銘柄.jp』を保管しています。

総括『新選組!』配役篇〜試衛館一派

勇役・香取慎吾さんについては随分前に触れたので、こちらを見て欲しい。 → http://d.hatena.ne.jp/meigara/20040425#1082902615  最後の場面は「なぜ『歳・・・』なの、留守を守つた奥さん(つね)がかわいさう」とは無銘の母の弁。
総司役・藤原竜也さんのすごいところは、若い俳優さんの中には、“一生懸命覚えた台詞を一生懸命喋つてゐる”やうに見えて演技が不自然になる人もゐるのだが、藤原さんにはさういふ感じが全くない。藤原さんが出演した舞台・映画作品を観たことがなく、『新選組!』ではじめてその演技を観ることになつたのだが、蜷川幸雄さんはとんでもない人材を発掘したのではないか。
歳三役・山本耕史さんは、このドラマでいちばんの“大抜擢”だと思ひます。以前は「松たか子さんの元彼」といふイメージしかなかつたのですが・・・。前にも書きましたが、続編は書かなくていいです。山本歳三の死は観たくはありません。『TV Navi』最新号では洋装土方の写真と同じポーズをした写真が載つてゐるさうなので買はうかな(w
斎藤一役・オダギリジョーさんについてはこちらへ → http://d.hatena.ne.jp/meigara/20041129#1101693279
平助役・中村勘太郎さんは遠からず大河で主役を演じると思ひます。
左之助役・山本太郎さんは“大河でアントニオ猪木の物まねをした人”として語り草になるでせう(w  今にして思へば、「あなたの明るさが、いよいよ大切になります」といふ山南の台詞は、悲劇的な結末に向かふ脚本を書かねばならない三谷さん自身への激励だつたのか。
山南役・堺雅人さん。腕は立つのに人が斬れないといふ意外なキャラクター設定だつた。総長職(局長の相談役)は歳三の気遣ひ?  前にも書いたかもしれないけど、悲しい場面(山南切腹)を音楽でさらに煽り立てるのは2流の演出ですから、残念。
永倉役・山口智充さん。大河ドラマには過去にもお笑ひ芸人が出演したが、これだけ大きな役を貰つたのは珍しいのではないか*1。最終回の台詞「お前に何がわかる・・・近藤さんを悪く言へるのは、苦楽をともにしてきた者だけだ」、最終回だけ観る人に対しての三谷さんの恨み節?
源さん役・小林隆さん。新選組の“お母さん*2”(w  井上源三郎をこれだけクローズアップした作品はこれまでなかつたのではないか。小林さんが演じる“悪役”を観てみたいと思ふのは無銘だけ?

*1:匹敵するのは『太平記』の片岡鶴太郎さん、『毛利元就』の恵俊彰さんぐらゐか。

*2:周平を見守る姿は母親そのものだと思ひます。