『妄言師@無銘の銘柄.jp』アーカイブ

2019年1月まで更新していた、はてなダイアリー『妄言師@無銘の銘柄.jp』を保管しています。

『続・イキのいい奴』最終回

鮨屋を舞台に、口より手が先に出る師匠・晋作(小林薫)とアプレゲールの弟子・安男(金山一彦)との交流を描く。正編では安男がツケ台に立つまでを描き、続編では安男の独立でフィナーレを迎へる。『おしん』『翔ぶが如く』などを制作した岡本(現・小林)由紀子さんのプロデュース作品。
昭和時代だから作れた、粋で熱い男たちのドラマだつた。クールを好む今時の若者は徒弟制度なんて見向きもしないだらう。
無銘がこのドラマを見たのは、この枠(BS思い出館)で以前放送してゐた『事件』シリーズの若山富三郎が出てゐたからなのだが、『イキ〜』では鮨屋を見守る近所の仕立て屋の役を好演してゐた。実は小林プロデューサーの著書によると、若山さんの役は闘病中だつた鶴田浩二さんが演ずる予定だつたが(『BS思い出館』枠では『男たちの旅路』シリーズを放送)恢復ならず、若山さんに事情を話して代役を引き受けてもらつたさうだ。そんな若山さんも今は泉下の人。若山さんも鶴田さんも今更ながら惜しい俳優さんだつた。