大型連休映画鑑賞
連休中は遠出をするわけでもなく、映画ばかりを観た。『クレヨンしんちゃん』の感想はすでに書いたので、それ以外の作品について感想を書いておく。
- 『王妃の館』
4月30日、丸の内TOEIにて13時25分の回を鑑賞。平日だから客は少ないと思つたら、年寄りがたくさん来てゐた。浅田次郎さんの原作は未読。
小説世界を日本人に演じさせたのが興醒め、あれでまるで学芸会だ。あそこはフランス人に演じさせて、水谷豊さんにもフランス語を喋らせるべき。
ダブルブッキングが露見しても結局問題の解決には至つてゐない。そもそもホテルがなぜダブルブッキングに荷担したのかなんの説明もない。
5月7日、チネチッタにて14時10分の回を鑑賞。こちらも客が年寄りばかりで、40歳の妄言師が一番若かつたかも(w
北野武監督作品をはじめて映画館で観た*1。ていふか、北野作品をきちんと観るのは初めてではないかしらん。
途中までは任侠コメディとして楽しめた。最後の殴り込みはいかにもビートたけしのコントらしいが、死体を傷つけて笑ひを取るのは妄言師の感性には合はなかつた。
せつかく安田顕さんがコメディ映画に出てゐるのだから、もつと弾けたところが観たかつた。
- 『百日紅』
5月9日、TOHOシネマズ川崎にて21時10分の回を鑑賞。翌日は朝から仕事だけど、前売りを買ひ損ねたのでレイトショーで観た。ほぼ満席*2。杉浦日向子の原作は未読。
原恵一監督のアニメ映画は『カラフル』以来5年ぶり、『はじまりのみち』で実写映画を撮つたので、もしかしてアニメに戻らないのではないかと危惧したが、さうならなくてよかつた。
原作のエピソードをいくつか繋いだやうな作り。起承転結のストーリーを作りたかつたのではなく、200年前の江戸を描きたかつたのだらう。