歴史の皮肉を目の当たりにするとき

イスラム国に捕はれた湯川遥菜さんと後藤健二さんとが処刑された。
けさ後藤さんの処刑を受けて、安倍首相が以下のコメントを発してゐたが、妄言師としては歴史の皮肉を思はないでは居られない。

非道、卑劣極まりないテロ行為に強い怒りを覚える。テロリストたちを決して許さない。
　　引用元：http://www.yomiuri.co.jp/politics/20150201-OYT1T50047.html?from=ytop_main1

長州人のあなたがそれを言ひますかと。
イスラム国の人たちがやつてゐることは、かつての攘夷志士そのものだ。関門海峡を通る外国船に対して無慈悲に砲弾を浴びせた長州藩とどう違ふのか！
安倍首相が現在、かつての徳川幕府の側に立つてゐる。幕府も攘夷を行ひ倒幕を目指した過激な長州藩が理解できなかつた。
願はくは、日本人が攘夷の無謀を悟つたやうに、イスラム国の人びとにも世界を敵に回すことの無謀さに気付いて貰ひたいものだ。さうなるためには彼ら自身がさらなる代償を払ふ羽目になるとは思ふけども･･･。