文語訳『舊新約聖書』
先月、久しぶりにドストエフスキー『罪と罰』を読んだら、『聖書』が読みたくなつた。キリスト教徒ではない妄言師は、ソーニャが “ラザロの復活” を朗読する場面を読んでも今ひとつピンと来ないのだ*1。
手元には小型新約聖書(文語訳*2)があるけれど*3、細かい文字を読むのが億劫で、もう少し文字の大きな本が欲しくなつたのだ。妄言師は中型ぐらゐがちやうど良いと思つたが、文語訳聖書は現在では小型と大型*4としか出回つてゐない。信徒ではない妄言師が聖書を持ち歩く道理もないので、大型でも良しとした。
買ひに行く前にふと考へた。ドストエフスキーがきつかけで聖書を読むならば、正教会の聖書を読むべきではないかと。ネットでチョット調べたが、あまりに情報が足りないので*5、今回はポピュラーな日本聖書協会の文語訳聖書を選んだ。
買ふ場所にも拘つた。もちろん銀座の “本の教文館”。この書店と同じ建物の中に日本聖書協会がある。