『妄言師@無銘の銘柄.jp』アーカイブ

2019年1月まで更新していた、はてなダイアリー『妄言師@無銘の銘柄.jp』を保管しています。

また旅行に行つたゾ・後篇〜霧の軽井沢、そして妄言師ゆかりの地(?)へ

軽井沢はいつもかうなの?

野辺山から小諸へいたる。小諸と云へば島粼藤村の詩で知られるところだが、そんな文学的な感傷にふける間もなくしなの鉄道に乗り換へ。小諸では晴れてゐたが、軽井沢は濃い霧がかかつてゐた。
軽井沢でも自転車を借り、旧軽井沢のメインストリートや天皇・皇后夫妻がデートをしたテニスコート、そして所謂 “軽井沢の別荘” のある辺りを巡つた。別荘は鬱蒼としてゐて、「あんな所に住みたがる人の気が知れない」とオモタ。
軽井沢からバスで碓氷峠を越えて横川へ行き、信越本線で高崎へ。高崎から某線で妄言師の本名(姓)と同じ名を持つ某駅に寄る。高崎に戻り、駅構内にある書店で、宮部みゆき著『ブレイブ・ストーリー』上巻(角川文庫)を買ふ。高崎からは近道の高崎線に乗らず、“こんな機会でなければ二度と乗らないであらう” 八高線に乗り、買つた本を読む。
八王子から立川へ。南武線川崎行きの終電は中央線の遅れに合はせて出発。途中から乗つた酔客が「なんで遅れたんだよ〜」と、傘で運転席の窓ガラスを小突く。「読書の邪魔だ!」といふ勇気は妄言師にはない。