『妄言師@無銘の銘柄.jp』アーカイブ

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志の低いアニメ制作者たち

きのふの読売新聞に以下の投書が掲載された。面白いので全文を掲載する(名前のみ省略)。

  • 子が口ずさめるアニメ主題歌を(東京都小金井市・46歳主婦)

「温かみの感じない今のアニメ番組」という投書(8月31日)を読みました。私も同感です。私は、最近のアニメ番組に温かみを感じない理由の一つに、主題歌が挙げられるのではないかと思います。
以前、放送されていた「アストロボーイ・鉄腕アトム」を例に挙げると、長年親しまれていた主題歌はテンポが速くなり、流行の歌手グループに歌われたことで、かなり印象が変わりました。子どもたちは主題歌を口ずさみにくくなりました。宝物を失ったような、裏切られたような気持ちでした。
オープニング曲やエンディング曲が短い期間でころころ変わり、歌詞の内容も子供向けのアニメにはそぐわない大人びたものが多いようです。アニメ番組に便乗して、歌手を売り込もうとする意図が見えるようです。そこには、子供たちのことは考えていない、大人の都合が見え隠れします。
制作者側には、もっと子供のことを考えた番組づくりをお願いしたいと思います。

主題歌は作り手たちのマニフェストです。作品の世界にいざなふ重要な曲を安易にタイアップ曲に頼るのは、作り手たちの志の低さが露呈して興ざめです。エイベックスやソニーの関係者に読ませたい投書です。