『新選組！』第１７回

佐藤浩市さんには、今まで描かれたことのなかった「人間芹沢鴨」を演じてもらおうと思っています。
一見、豪快そのものに見える彼の行動の裏には、常に虚勢を張って生きる小心者の姿があります。
　『新選組！』公式ＨＰ「三谷幸喜が語る 芹沢鴨」より

悪ぶつて見せたり、弁解したり、一見怖さうな芹沢にも意外と弱い一面があつて、それをきちんと描けた時点で、このドラマの前半部分(芹沢暗殺まで)は成功したとみていいでせう。お梅と懇ろな関係に至り、そして破滅するまでの過程を、三谷氏は説得力のある脚本で描いてくれることを期待してゐます。
粕谷はあつさりと去つてしまひましたが、もう一寸見せ場が欲しかつたです。清河暗殺もナレーションだけで済ませず、佐々木に斬られる場面を見せて欲しいです。
根に持つタイプの斎藤、敵に当身を喰らはせたあとも悠然と汁粉を食べてゐる永倉、本番に弱い山南、ツッコミ役がすつかり板についた土方、八木家の老婆に色目を使はれる左之助、試衛館メンバーたちにも見せ場があつて面白かつた。